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【ネタバレ注意】がっこうぐらし!8巻感想・考察

      2016/08/26

がっこうぐらし!の8巻を読み終えたので、ネタバレ込みの感想をば書きたいと思います。

最初に言っておきますが、今回の8巻に関しては、考察と呼べるものが出来そうにないので、主に感想及び解説だけです(爆)ですが、無理やり考察もしてみました。

ネタバレしてもいいよ!って方は下にどうぞ。

 

 

 


 

 

 

まず、今回のお話ですが、考察するような内容はありませんでしたが、ストーリー自体は大きく動きましたね。

何せ死人が2人も出る。高上くん死亡の真実はさておき、タカシゲくんが死んだのはくるみが間接的に関わっていますから、対立は免れないでしょう。

まぁ、くるみは悪くないのです。話を聞かぬ過激派が悪い。まぁ、くるみの腕が冷たいことを知ったタカシゲくんの気持ちもわからなくはないですけどね。

平穏な暮らしを望んでいて希望のためにランダルコーポレーションへの遠征を目論む学園生活部としては「何いいとこで邪魔してくれとるんじゃ!」といった感じでしょうねぇ・・・。

 

 

考察

とりあえず、前回までの考察は的外れでなさそうでよかったですね。

前回までの考察は

・るーちゃんはぬいぐるみのグーマちゃんであった

・シノウのおなかの中には高上くん?の赤ちゃんがいる

でしたね。シノウの方は8巻でも描写がありますし、るーちゃんはラストで言わずもがな。

それでは今回の考察ポイント、数点あります。それぞれ見ていきましょー。

くるみはもうダメなのか?

8巻の内容の大半を占める、くるみの精神汚染悪化の描写。

前に打ったワクチンは「病原菌を死滅させる」のではなく、「進行を遅らせる」程度の役割しかないのかもしれませんね。

また、くるみは他のゾンビからも無視される程にゾンビ化が進んでいます。まぁ、これについてはこれまでにも描写がありましたが・・・

ここで諦めるべきなのか、といえば、7巻を思い出してください。

聖イシドロス大学の内部、理学部にいた謎の研究員?学生?が「研究してわかったことがいくつかある」と言っていましたね。

そして、その内容を聞いた描写はないですが、聞いているとしたらみーくんが内容を聞いている可能性が高い。(国が滅んでいる、という話は聞かされたが情報がそれだけという描写はない)

くるみが今の自分の状況を洗いざらい喋ったときに、みーくんが道を示してくれることを期待するところです。

あと、地味に気になるのはタカシゲくんがくるみを襲った時につぶやいた言葉「もったいねぇなぁ・・・」。

これがどうかかわってくるのか、タカシゲは何を知っていたのか?ここは皆目見当がつかないですね。

スミコとはいったい誰?

今回新しく情報が出てきた自堕落同好会のメンバー、スミコ。

急に出てきたのかと思いきや、7巻の巻末、自堕落同好会ノートにきっちりと内容を残してあります。

内容から察するに、かなりの中二病(というより邪気眼)。ゴスロリ好きも相まって、キャラ的にはかなり濃いです。

しかしながら酒乱。そして酔うと歌を歌う。キャラ濃すぎ・・・w

さて、スミコはどこいったの?という話ですが、暫く戻っていない、という話でした。

しかしながら、ノートを見る限りでは、「ときどきひょこっといなくなる」とのことなので、以前からどこかへ抜け出していた、という可能性もあります。

個人的には、7巻に出てきた研究員と何らかの関係があるのでは?と踏んでいます。学部も明かされていないので、案外理学部もしくは医学部あたりでは、と思います。

大学内で襲われることは基本的に無い(理学部は出口を外から押さえている・それ以外に感染者がいるのはお墓のみ)ので、スミコも未だ生きている可能性が高いかと思います。

次巻での重要人物になるのではないでしょうか。

ズバリ今回の黒幕は?

正直なところわかりません←

ですが、高上くんの死因は過激派の内部犯行の線が強いと踏んでいます。

リーダーのリソース(通称)くんとアヤカの回想で言っていた言葉

「自分は選ばれた」

そしてその回想の間に「間引き」の話が入っていましたから、必然的にどちらかの怪しさが増えてきますね。(ミスリードを狙っているのかもしれませんが・・・)

7巻にほんのちょっとだけ怪しい描写があります。

シノウがゾンビ討伐から帰ってきた後、ボディチェックを受けた際にシノウが武器のアイスピックを触っているとき、アヤカがシノウにかけた言葉、

「・・・それ、危ないわよ」

一見単純に心配しているだけのような描写だが、なぜ、「感染者に対して使用済みの武器が危険」であることがわかっているのか?まぁ、普通に考えれば危険なんですが、引っかかりますね。

そしてそもそも8巻の冒頭。

「あいつらの血を使えばいいんじゃない?針で刺せば傷も残らないわ」

今回の病原菌、もしくは高上くんの死因が「血液感染であることがわかっている」ような発言。少なくとも「誰かが目の前で感染した」のを見たことがなければわからないセリフです。

実は、ここの根拠はすでに示されているような気がします。アヤカの回想シーン、健常者と共にいるようなコマから急に殺しているシーン。

その前の回想にて感染者の駆除に使っているナイフと同じ凶器で殺害しています。その前に謎のいちゃつき。健常者が感染するさまを確かめたのでは?という読みをしています。

なので、どうやれば感染するか、ということを少なくとも知っていることになりますから、非常にきな臭いですね。

るーちゃんとは何者なのか?

るーちゃんは実在せず、りーさんはぬいぐるみのことをるーちゃんと呼んでいた。

これは8巻ラストからわかる事実です。

では、るーちゃんは本当に実在したのか?

第48話、「いたみ」ではりーさんとるーちゃんの過去?と思わしき回想が描かれますが、状況がひどく不可解です。

るーちゃんが森の中へ入っていったのをなぜりーさんはすぐに追えなかったのか?

森の中にいた不審な人影たちは何なのか?

なぜるーちゃんは小学校に入っていったのか?

なぜりーさんは怯え、恐怖を感じているのか?

なぜるーちゃんがりーさんを呼ぶ声は普通の吹き出しではないのか?

そしてなぜ、事件があって小学校を見回ったとき(りーさんがるーちゃん改めぬいぐるみを保護したとき)にあった、ぬいぐるみが廊下の同じ場所に置いてあるのか?

恐らくこの部分の回想は事実ではなく、ぬいぐるみを保護する際の記憶と混ざってしまっているのではないか、と推測できます。

もし本当にるーちゃんがこのような状況で亡くなっているとしたら、りーさんは感染者のことを目撃している(もしくは知っている)はずであり、

そもそも今回の事件が発生するより以前に感染者を見たことがあるということになります。記憶操作でもされない限り忘れないでしょうからね。

りーさんがその時に見たことを国から説明され、口止めされていたというのなら別ですが。

・・・ん?

・・・まぁ、きっとるーちゃんが亡くなったことで記憶が飛んでいるとかそういうことでしょう・・・たぶん。

とにかく、回想が本物でない、とすれば、この考察には意味がありませんので、あまり深く考えないようにします。

巻末の新聞記事から読み取れること(パンデミックの原因)

巻末の新聞記事は、恐らく7巻に出てきた研究員の書いたメモかと思われます。

この記事からわかることは、

・男土市では昔から沼に関わる伝承があった→病原菌の巣窟?

・昭和43年にも一度大規模発症(事故?)が起こっており、政府はそれを内密に処理、空爆にて証拠隠滅を図っている

・事件発生時には避難によって隔離、検疫が行われていた

この点から、「空爆を行った際に病原菌もろとも焼き払われたが、水が貯められている那酒沼から完全に病原菌を排除できたかどうかは確認が出来ず、以前から忌避されていたことを利用し立ち入り禁止区画とした。しかし、病原菌が死滅したかどうかが確実でないので、当時新しく建物を作り直す際、再度感染が発生した時のためにシェルターなどを主要施設に用意し、ワクチンも常備させ、各施設の管理者には対策マニュアルが配布された。」というのが、今の自分の考察です。すると、対策マニュアルにa系列、b系列、Ω系列と3つの病原菌が記載されていたのも、その時の事故で漏えいした菌が3種類であったと考えれば筋が通ります。校歌に伝承や沼のことが書かれていたのも頷けます。

よって、このパンデミックは政府が起こしたものではなく、「過去の大規模発症事故にて漏えいし、そのままにされていた病原菌」を、何者かが利用したのでは?と考えられます。

この部分の考察に関しては結構自信があるのですが、どうでしょう?原因についての答え合わせは永遠に行われないような気がしますが・・・w

あと、気になるとすれば、昭和43年の記事にて、「小学校から不発弾が見つかった」と書かれていることです。

その時に除去されているのならいいのですが、るーちゃんが亡くなった原因と何か関係が・・・?と勘ぐってしまいます。

 

さて、次の巻が出るのはきっとまた半年~一年後なので、楽しみに待っています!

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